汐ヶ崎病院

〒311-1115 茨城県水戸市大串町715番地

院長あいさつ

院長 高沢 彰

院長 高沢 彰

 当院は県庁所在地の水戸中心部から磯節で有名な大洗に向かう途中の、洪積台地が田園風景の中に岬のように突出した台地の上にあり、基幹都市に隣接した市街化しつつある地域に位置します。また、岬を連想させる「汐ケ崎」の名称はこの台地に由来しています。近隣は古くから生活が営まれてきたところで、縄文海進期の居住遺跡の大串貝塚や、古くから主要な荷馬の通り道だったことをうかがわせる小規模古墳群、平安時代の郡衙跡など、歴史遺跡が点在している比較的のどかな雰囲気の地域です。

 私たちは50年にわたり、この地で精神科医療に携わってきました。変化は常にありましたが、平成24年に精神疾患が5疾病5事業に組み入れられ、精神科医療を取り巻く環境が大きく変わる兆しが見えてきました。一方、我が国では少子高齢化が進み、65歳以上の方が21%を越える「超高齢化社会」に突入し、高齢の方々への支援の比重が増しています。また、少子化が進んだとはいえ、発達障害やいじめ・不登校などに対する関心は、子供の多かったかつての時代とは比較にならないくらい高まっています。このような観点から見ても、精神科医療は大きな変革の時期に来ているといえます。従来、精神科医療の主な対象であった青年期・壮年期への対応に加えて、児童・思春期や老年期の精神科的な問題への対処が一段と求められるようになって来ています。

 このような状況の中で、私たちの病院がどのような形で地域や社会のお役に立つことが出来るのか、また、当院の持っている医療機関としての機能をどのように医療・福祉のネットワークにつなげていくのか、教育・産業保健など関連する領域との連携をどうするか、模索する日々です。たとえば在宅医療や在宅支援、いわゆるアウトリーチ機能を含めた外来・相談機能の強化、入院対応力向上への努力など日々真摯に努めたいと考えています。